至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
「……あ?」
上半身裸で、床で腕立て伏せをしてる凌牙と目が合った。
「きゃっ!」
気配を無くして部屋に侵入して、凌牙の方が驚いたはずなのに。
あたしの方が大声をだしてしまった。
「こっちのセリフだろ」
「そ、そうだよね…。こんな時間に筋トレ……?」
だって、まさかこんなことしてるなんて思わない。
心臓が止まるかと思うほどびっくりした。
「俺の部屋だ。どんな時間になにしてようと構わないだろうが」
「………」
もっともなセリフに、何も言い返せなかった。
くっきり見える背中のソレが、あたしの目を余計に刺激する。
初めてまともに見る、刺青。