至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
「菜月さんに釣り合う男になりたい。早く大人になりたいと、ずっと思っていた」


お姉ちゃんを想っている時のテルさんの表情は、いい意味でとても人間臭くて。


周りから怖い男と認識されているテルさんが、やっぱり大して他の男と変わりないと思える瞬間だから。


烈さんや大翔も、そんなテルさんを知ったら、怖い男だなんて言わなくなるのに……。



「それでも……」


「それでも……?」


「いくら大人の男になったところで、俺はヤクザへの道に近づくだけだった。結局、いつになっても釣り合うことなんてないと知った」


「……」
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