至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
ターゲットが若い女性だからか、店員さんは誰を見てもイケメンばかり。


これじゃあ男の人は入りにくいはず……。


「下調べしたんだけど、やっぱりオススメは生クリームてんこ盛り系みたいだよ?」


目の前の若菜は、前回気まずいまま別れたのがウソみたいに明るく話すけれど。


このまま流してもいいとも思えず、あたしは膝を揃えて若菜を真っ直ぐに見た。


「若菜、この間は、ごめんね」


「あっ……ううん……」


若菜もハッとしたように、メニューから手を離した。


「……あたしの方こそごめんなさい。あんなひどいこと言って」


そして、頭を下げた。
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