至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
「……元気なら、いいんじゃねえの…」


相変わらず、大して興味もなさそうにボソッと話す壱冴は。


あたしを双葉園に連れて戻すなんてことは諦めたのか。


それとも、連れ戻したいって言うのは、若菜が大袈裟にそう言っていただけなのか。


……そんなのはどうでもいいんだけど。



周りの女の子の視線が、イケメン店員から壱冴へと向けられているのが分かる。


髪の色は、金髪だったものがアッシュ系の赤に変わっていて。


耳や唇にピアスを蓄え。


どこからどう見ても明らかに不良だけれど。


スタイルの良さや、少し悪そうで、でもくせのないサラッとした顔立ちが、女の子を惹きつけるのかもしれない。


双葉園での壱冴しか知らなかったから、周りの女の子からの視線を集める存在だということ初めて知る。
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