至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
腫れあがった顔の琉聖さんを思い出し、キリキリ痛む胸。


それを七海さんが知らないだけでも、まだ救いなのかもしれない……。



「……わかりました。じゃあ、とりあえずこれ食べて下さい」


あたしは、さっきラップに包んだおかずを手に取って。


「……あ」


冷たい上に、時間が経ち見た目も悪くなっているおかずを見て肩を落とした。


いくらなんでも、こんなものを七海さんに食べさせるわけに行かない。


「ちょっと待ってて下さいね。パンか何かあると思うので」


「食欲ないから気にしないでいいよ」


「ダメですって。無理にでも飲み込んでもらいますからね!」


あたしは笑いながらそう言って、下へ降りた。
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