至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
-33-
翌日、朝一番の訪問者は思ってもみない人物だった。


南条さんが応答したその人は……。



「人を探していてね。もしかしたらここに居るんじゃないかと思って来てみたんだ」


……琉聖さんのお兄さんで、七海さんの婚約者だという人……。


琉聖さんとは随分タイプが違い、ある意味想定の範囲内の人。


神経質そうな顔はしているものの、口調はやわらかかった。


「おはようございます」


少し顔見知りらしい旬は、そう挨拶したけど。


「何言ってんだ?昨日どれだけ俺達が探したか分かってんのか!?アンタが七海を追い詰めたんだろうが!」


怖いもの知らずの和希が食って掛かかった途端、その表情が一変した。
< 469 / 815 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop