至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
「アンタと話してるとこっちの頭がおかしくなるわ。俺の拳を使う価値もねえ」


烈さんはその言葉通り、掴んだ胸倉を乱暴に離す。


頭を掻きむしる烈さんと入れ替わるように、凌牙が秀一さんの前に立った。


「ここは俺の家だ。帰ってくれ」


凌牙だって本当は殴りたいだろうに。


こういう時こそ怒りに任せず、落ち着きを忘れないのはさすがトップ。


冷静に応対する凌牙が、カッコよく見えた。



そんな凌牙を無視するかのように。



「七海、居るんだろ」


気持ち悪いほどの優しい声が、吹き抜けになっている2階の天井に響いた。
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