至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
「気を失った血だらけのオマエを外に運んだり、錯乱してる七海を見て、尻尾巻いて逃げ帰った」


「え?そうなの?」


あんなに堂々とした物言いをしていた人なのに。


「琉聖の兄貴に言うのもなんだけど、情けねえ男だな」


「……だね」


ほんと情けない人。


大口を叩く人ほど気が弱いって、ほんとかもしれない。


「灰雅に入れて、根性鍛え直してえくらいだ」


そんなつもりなんてないくせに、そんなことを言う凌牙がおかしくて、クスッと笑う。


「そうだ。どうして、あたしが七海さんをかくまってるって分かったの?」
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