至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
「けど、殴られて……マジで嬉しかった……」


殴られて、嬉しかっただなんて。


うっ……と、涙腺が緩む。



こんな和希に、誰が事実を伝えられる?


凌牙が大好きで仕方ない思いが、今の一言に溢れすぎていて。



「よーしよしっ!」


中2のくせに、あたしより大きい体に抱きつき、背後からギュッと抱きしめて、頭をワサワサと撫でた。



無性に、愛おしくて……。


明るくしないと、涙が零れ落ちそうで……。



「ばっ……なにしやがんだよっ!離せっ…!」


突然の行為に、和希は焦ったように体をよじらせる。
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