至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
「テルさんがライバルとなると、ちょっと手ごわいけどね。あたしは和希を応援するよ!!」


……テルさんの心の中にはまだお姉ちゃんがいる。


いつの日か、ちゃんと自分の中で昇華出来る日が来たら、また新たな恋をしてほしい。


焦らないでいいから……。



「つか、離せって!」


それでも本気で振り払う和希に負けて、無理矢理腕は解かれてしまった。


「あははははっ…」


「……ったく、どんな悪趣味だよ。ゲッ、頭ぐちゃぐちゃだし」


最悪だ、とかなんとか言いながら、あたしが撫でまわした髪を直すように、髪をかき上げる和希。
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