至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
それを否定も肯定もしないお姉ちゃんは、


「でも、私たちがその園で育ったのも事実なのよ」


「……っ」


あたしはグッと唇を噛みしめた。


双葉園のおかげで今のあたしがあるのは紛れもない事実で。


でもそれは……。


凌牙や和希が柳迅会へ養子へ行ったことで、受けられた恩恵だらけだったのだ。



「お姉ちゃんは、凌牙に感謝してる……?」


「感謝……?」


「お姉ちゃんは、凌牙のおかげで救われたって思ってる訳でしょ?」
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