至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
お姉ちゃんがそう思うように、テルさんだって……。
「今日はやめておくか……」
「……」
それは本部へ……ということだろうけど。
あたしを責めもせず、動揺しているあたしへの気遣いに、また涙が止まらなくなる。
涙を流したまま、あたしは首を横に振った。
「行きます……」
凌牙にも……和希にも会いにくいけど……。
ここにいる以上、どんな事実からも逃げるわけにはいかない。
「……じゃあ……支度しろ」
「……はい」
あたしは涙を拭いて、立ち上がった。