至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
「おー、やっと来た来た!」
「学校行ってた俺達より遅いってなんだよーー」
……あんなことがあり、今日は行くのがいつもより遅れてしまった。
「ごめん……」
あたしが遅くたって何の不都合もないだろうけど、なぜか不貞腐れてる旬と大翔に両手を合わせる。
凌牙は何も言わないけど、ソファに座ったままあたしに目線を向けていて。
「……っ」
目が合い、気持ちの整理がつかなくて思わず逸らす目。
お姉ちゃんが来たことは、凌牙だけが知っている。
きっと、心配してくれてるんだろうけど……。
一番手前の席に座り、少しずづ早くなっていく鼓動を抑えるように、深呼吸した。