至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
今までだったら胸が高鳴るその表示も、今は胸の奥が苦しいだけで……。


[今日は本家に泊まる。テルも一緒だ。午前中には帰るから、明日どこか行くか。行きたいところあったら考えとけ]


…………。


こんなメール、初めてだ。


どこかへ行こうなんて。



優しくなっただけじゃない。


あたしをバイクに乗せてくれたり、カフェに行ったり、初めてデートらしいことも出来た。


凌牙がどんどんあたしの中に入って来てくれようとしてる。


まだあたしに言ってくれていない過去を話すために、心の距離を縮めてくれようとしているのかもしれないけど。



……こんなタイミングで、凌牙の探してた"ユズ"が、あたしじゃなかったと知るなんて…。
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