至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
「あれ、若菜は……?」


話題を変えるように若菜が座っていたはずの場所に目をやると、居るはずの若菜が居ない。


「若菜ちゃんならもう帰ったよ」


「え?」


「大翔が送ってった」


「……そうなんだ……」


もっと若菜と話がしたかったのに。



怖い思いをさせた上にあたしの心配までさせて、それに耳も貸さなかったあたしをどう思ったかな。


暴走族と付き合いのあるあたしを、軽蔑したかもしれない……。



「いい子だね、若菜ちゃんて」


旬が手渡してくれたのは温かいカフェオレ。




「……うん」
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