至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
……そして。


一番最後に降りてきた凌牙は、今日もダイニングにはつかずソファに座っていた。


足を組み、窓の外を見ながらコーヒーを口にする凌牙には、昨日の必死さは1ミリも見えない。


むしろ、総長のオーラしかない。



はじめて、好きになった人。


ずっと一緒にいられると思ってた。



……だけど。



……今日でお別れだね。



泣きそうになる気持ちをグッとこらえ。


心の中で、そっと呟いた。





全員が家を出たあと、あたしは凌牙の部屋に入った。


黒一色のこの部屋ももう見納めか……。


部屋の中央にある机にそっと触れる。
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