至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
突然姿を消したら、みんな混乱するに決まってる。


SPIRALに狙われたのかと勘違いされかねない。


でも、凌牙の顔を見てサヨナラなんて言えない。


ならせめて、文字に残していこうと考えたんだ。




『今まで、ありがとう』



机から手を離す瞬間、そう書いたメモをひらりと載せた。





それから、飯田さんの待つ車へと乗り込んだ。


「おはようございます……」


この車に乗るのも今日が最後だと思うと、淋しくなる。


「いつも、ありがとうございます」


今日は特別な想いをこめて、お礼を言った。
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