至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
赤ちゃんの壱冴を放っておいたくらい。


一緒になんて、住む気はないんだ。


そう思うと、やっぱり壱冴の置かれた環境は、不憫。


それでも。


あたしたち姉妹を迎えに来ると言って、何年も音信不通の親戚よりかはいいのかもしれないと思った。




「801号室……」


言いながらポストを探して開けると、言われていた通り、鍵が入っていた。


「お邪魔します……」


なんとなく小声でそう言って入った部屋は、陽のあたりのとても良い広々とした部屋だった。
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