至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
……誰っ!?


凌牙たちに見つかるわけもないのに、無駄に警戒してしまう。



忍び足で玄関に向かいドアスコープを覗いてみると、壱冴が映っていた。


慌ててドアを開ける。


「あれ?鍵は?」


自分の家なんだから、開けて入ってくればいいのに。


「俺が合い鍵なんて持ってたら、居ずらくねえ?」


チラリと横目であたしを見て、靴を脱いで上がる壱冴。



……確かに。


いつ壱冴が勝手に入ってくるかわからない部屋の中で、ゆっくりくつろげるかと聞かれたら、答えはノーだ。



「……ありがとね」


ドアをしめ、先に奥に入っていく壱冴のあとに続いた。
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