至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
壱冴はリビングのカーテンを開け、冷蔵庫から飲み物を取り出す。


そんな慣れた姿に、この家にすっかり馴染んでる様子がうかがえた。



春から、壱冴はここで自立するんだ……。


そんな姿を想像し、壱冴のこれからを想う。


馴染んでないように見えて、きちんと双葉園に帰ってくる壱冴は。


こう見えて、律儀な性格の持ち主なのかもしれない。


そんな壱冴が春からは、誰の声もしないこの家に、一人帰ってくる……。



「コレ、食えよ」


壱冴は、両手に下げていたコンビニ袋をドサッとテーブルの上に置いた。
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