至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
差し出されたプリンアラモードの蓋をあけ、生クリームを一掬いして、手が止まる。


「……なにも……聞かないんだ……」


理由も聞かずに、この部屋を貸してくれた。


双葉園を捨てた上に、新しい場所からも逃げ出そうとするあたしに。


「話してえの?」


「……」


まだ、話したくはない。


何からどうか話していいのかもわからない。


「……」


「……別に、興味もねえけど」


そんな言葉に顔を上げると、あたしも見ずにエクレアを口に運ぶ壱冴がいた。


「……」


……そんなこと言って。


興味がないなら、こんな居場所をくれるはずない。
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