至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
双葉園でいじめられていたのにも、それなりに理由があるし、仕方ないと思ってる。


出戻りなんて、ムカつかれて当然。


それでも、あたしに嫌悪感も見せずに、変わらず接してくれていた壱冴……。


あたしはクリームを掬った状態のスプーンに目を落としたまま、壱冴のあたしに対する態度を改めてありがたく思った。



「好きなだけここに居たらいい」


「……ありがとう……」


決して優しい言い方ではないけど、その言葉が優しいのに間違いはなく、涙が浮かんだ。





壱冴はエクレアを食べ終えると、やっぱりあたしに何も聞かないままこの部屋を出て行った。


それからも、着信やメール音は続き。


やっぱり若菜にも連絡が行ったようで、心配する文面のメールが届いた。
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