至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
――コンコン。


夕方、5日ぶりにドアがノックされた。


「……っ」


あたしは急いで玄関まで向かう。


ドアスコープで、誰かなんて確認もしないで。


「……壱冴っ……!」


そう声に出しながら、思いっきりドアを開けた。


外との繋がりがない今。


壱冴の顔を見ただけで、話せる人がいるだけで。


こんなにも胸がいっぱいになるなんて。


「壱冴……」


「なんだよ……」


あたしの勢いに、少し驚いた様な顔を見せたものの、壱冴はいたって冷静に家の中へ入ってきた。
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