至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
「あのね……壱冴……」
あたしはポツリポツリと口にした。
凌牙に拾われて、灰雅の元へ行き。
その凌牙も双葉園出身で、運命の再会だと思っていた凌牙は、実はそうではなくて……。
人違いで。
和希のこと。
お姉ちゃんのこと……。
この4ヶ月間、全てのことを……。
こんなにもよくしてくれる壱冴に隠す必要もなく。
興味がないとまで言った壱冴だからこそ、包み隠さず話せたんだ。
「……そういう、こと……」
あたしが口を噤んだところで、話は終わり。
壱冴から何か言われるのを待つ。