至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
ジッと画面を凝視してる壱冴。




……やばい、見られた。



そして全てのメールをチェックしてるのか、静かに指が動いて行く……。


「……」


ゴクリと唾をのむ音まで聞こえてきそうな沈黙がこの部屋を包む。



……どうしよう……。



「あのっ……」


恐る恐る声を掛けると、あたしに目線を向ける壱冴。


その目線は、尖っていて。


もともと目つきの悪い壱冴だけど、もっと、鋭くて……。


「なんか……そんなメールが、ひゃっ……」


手首を掴まれて、ソファの上にひっくり返される体。


鼻と鼻とがぶつかる距離に壱冴の顔。
< 655 / 815 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop