至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
「はい」


言葉遣いからして、この悪そうな男より、壱冴の方が立場は上のように思えて……。



……あっ……。



『銀髪で、異様に背の高い男』


いつか大翔が言ってた言葉が、ふと蘇った。


じゃあ、この人が……。



「……っ、澤城……」


思わず呟くと。


「俺のこと知ってんのか?」


怪しい笑みを浮かべた彼は、


「ダテに灰雅に居たわけじゃねえようだな」


気怠そうに放ったその口から、ペッと唾を吐いた。
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