至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
月明かりに照らされて、くっきり浮かび上がる凌牙の背中の模様。
「醜いか……?」
「……ううん。綺麗……」
これは、凌牙が自分の運命を受け入れた証。
勇気の、証。
あたしはそれを、そっと撫でた。
世間が何と言っても、あたしはこの人を信じてついていく。
「和希にも、あるの……?」
神様のいたずらなのか、思わぬ運命をたどった兄弟。
「和希にはねえ……」
「………」
それが長男と次男の違いなんだろうか。