至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
「テルさんっ、嘘だって言ってよ!!!」


「うるせえっ!」


テルさんに向けた言葉を跳ねのけた壱冴が、上着のポケットからナイフを取り出し。


ソレを四方八方に振り回して、あたしを威嚇した。


「……っ、」


新たな凶器に、足がすくむ。


やっぱりソレを目にすると、あの時のことがフラッシュバックして声が出なくなる。



―――と。



――バンッ!



この部屋の扉が突如蹴り上げられて。


次の瞬間、数々の黒い影が飛び込んできた。
< 703 / 815 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop