至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
「憎しみが自分を成長させる?笑わせるな。衰退してることにどうして気づかない」


SPIRALの真のトップに対して、堂々と意見するテルさん。


思い返せばさっきまでのテルさんは、自分の意見を発することはほとんどなかった。


「自分の価値を下げ続けるだけだ。本当に悔しかったら、立派な人間になり見返すくらいの根性があって初めて成長したと言え」


……これが本来のテルさんの姿だ。


「そんな意地もないくせに、復讐なんてそもそも出来るわけない」


「なにっ……!?」


「あいにく、俺と二宮は、根本的なところが違うらしいな」


テルさんは、壱冴を蔑むように目を細めた。
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