至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
壱冴の18年間は、何だったんだろう……。


テルさんは、憎しみでは成長出来ないと言ったけど。


いつの日か復讐することが、壱冴の成長の糧だったというのは間違いないように思えて……。


実際、凌牙と敵対する暴走族のトップになったことが、復讐への序章だったんだろうから。



あたしが凌牙と接点を持つ。


それは、壱冴にしてみたら願ってもないチャンスだったに違いない。


だから和希の存在をチラつかせ、柳迅会や凌牙に不信感を抱かせて。


……思惑通り、あたしは壱冴に助けを求めた。


10数年越しの計画に、あたしは誘導されるがまま、動いてしまったんだ……。




「あたしが、和希のことを覚えてさえいたら……忘れなかったら……」
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