至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
「……ありがとう……ございます」
和希の姉として。
「和希をずっと見守ってくれて……」
あたしはテルさんに頭を下げた。
「俺は何もしてない」
……ううん。
いつか大翔が言ってた。
和希の一番の理解者は、テルさんだって。
凌牙に遠慮して、あの家で疎外感を抱いていたとしても。
テルさんが居てくれたから……。
嬉しい時も、悲しい時も。
きっといつでも和希に寄り添っていてくれたはずだから。
和希はきっと、自分というものを保てたんだ……。
「凌牙はそろそろ起きる頃だろう」
それは、凌牙の所へ行けと言われてるように思い。
「はい……」
あたしはゆっくり腰を上げる。
あたしを見ていないテルさんにもう一度お辞儀をして、一歩踏み出す。
動かした足は、一秒でも早く凌牙に会いたい一身で。
薄暗くなった長い廊下を、凌牙の部屋まで駆け抜けた。
和希の姉として。
「和希をずっと見守ってくれて……」
あたしはテルさんに頭を下げた。
「俺は何もしてない」
……ううん。
いつか大翔が言ってた。
和希の一番の理解者は、テルさんだって。
凌牙に遠慮して、あの家で疎外感を抱いていたとしても。
テルさんが居てくれたから……。
嬉しい時も、悲しい時も。
きっといつでも和希に寄り添っていてくれたはずだから。
和希はきっと、自分というものを保てたんだ……。
「凌牙はそろそろ起きる頃だろう」
それは、凌牙の所へ行けと言われてるように思い。
「はい……」
あたしはゆっくり腰を上げる。
あたしを見ていないテルさんにもう一度お辞儀をして、一歩踏み出す。
動かした足は、一秒でも早く凌牙に会いたい一身で。
薄暗くなった長い廊下を、凌牙の部屋まで駆け抜けた。