至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
……母親に置いて行かれた経験のある凌牙に、あたしはなんてことをしたんだろう。
突然姿を消したあたしは、凌牙の母親と一緒だ……。
同じことをして、凌牙を傷つけてしまった。
「たのむっ……」
声は弱いくせに、掴むその手が力強いことに、余計あたしの胸がギュッと苦しくなった。
「……」
今まで凌牙が誰かに、そんな言葉を口にしたことがあるのだろうか。
総長として、男としてのプライドを完全に捨てたその言葉に、やるせない気持ちが溢れる。
だけど、あたしは……。
このまま柚ちゃんの身代わりで居続けるわけにいかないのも事実で……。
「……ごめんなさい」
突然姿を消したあたしは、凌牙の母親と一緒だ……。
同じことをして、凌牙を傷つけてしまった。
「たのむっ……」
声は弱いくせに、掴むその手が力強いことに、余計あたしの胸がギュッと苦しくなった。
「……」
今まで凌牙が誰かに、そんな言葉を口にしたことがあるのだろうか。
総長として、男としてのプライドを完全に捨てたその言葉に、やるせない気持ちが溢れる。
だけど、あたしは……。
このまま柚ちゃんの身代わりで居続けるわけにいかないのも事実で……。
「……ごめんなさい」