至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
……怒ってる。


ジッとあたしを見つめる凌牙の目は、とても鋭くて。


今のあたしには到底耐えられそうになくて、卑怯だけどその目から逃れた。



「オマエの記憶力のなさは知ってっけど、俺の記憶力の良さを舐めてんじゃねえ」


「……」



顔を上げると。



「知ってる」



「……え?」


「間違ってねえ」



……間違って、ない……?



「シャボン玉を追っかけてた女が、たしかもう一人居たな。オマエの隣に」


「えっと……」


「キャピキャピはしゃいでうるせえ女だろ」


「……」


「覚えてる。オマエの隣にそんなヤツがいたのを」
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