至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
「オマエがどうして俺の前から去ったのかは分からなかったが、二宮の所に居るのがわかるまで、一日もかからなかった」


「え?」


そんなに早く……?


「俺達の情報網を舐めてもらっちゃ困る」


あたしの体をそっと離す凌牙だけど、両肩を掴まれたままのその距離は相変わらず近くて。


「……ごめんなさい……」


「オマエを手中に入れたことで、二宮はすぐに和希へ行動を移したんだろう」


凌牙はそう言うと、天井を仰いだ。



……和希に、真実を告げたってことだ……。



「話しかけた俺を、和希は無視した。初めてだった。俺を無視したのは」


「……」


「翌日、突然和希は姿を消した。オマエの様にな」
< 773 / 815 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop