至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
……なんでだろう……。
若菜は今にも泣きだしそうで。
そんな表情に、あたしは急に胸騒ぎがして。
「和希に……会えますか……?」
問いかけたあたしに、テルさんが一瞬目を逸らす。
「…………」
みんなも、一様に押し黙る。
「……なんだ。なにがあったっ……」
場の空気を察した凌牙も、険しい表情でテルさんに詰め寄る。
テルさんが告げた事実は、あたしと凌牙をまた闇に突き落とした。