至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
「3年生がまた増えますね」


あたしがちょっとおどけて言うと、琉聖さんも表情を柔らかくした。


「だな」


七海さんもテルさんも、もう一度3年生。


凌牙や大翔や旬も3年生になる。そしてあたしも。


「俺だけ置いてかれるみたいで、少し淋しいな」


そう言って苦笑いをする琉聖さんは、大学への進学が決まっている。


「置いてくって……。琉聖さんは先へ進むんじゃないですか。あははっ」


就職する予定だったはずの琉聖さんが、土壇場で進路を変えたのは。


……もしかしたら、将来的にお兄さんを支える日のためなのかもしれないと思った。


会社を継ぐお兄さんに、いつでも協力できるようにと……。
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