至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
もう、凌牙の翼は灰色なんかじゃない。
必死にもがいていたのは、飛び方を知らなかったから。
大きな翼に憧れていたあたしは。
自ら踏み出すことを恐れていたから。
これからあたしたち2人で。
迷うことなく、信じて突き進めば。
光の射す方へと、必ず道が開かれて行くはず。
自由とは、与えてもらうものではなく、自らが作り出すものだから……。
「兄貴と姉貴が居るなんて、贅沢だな……俺……」
口元に弧を描きながら言った和希の言葉に、あたしと凌牙は顔を見合わせ、微笑んだ。
DARK NIGHT-至上最強の男に愛されて-
END