至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~ Ⅱ
「あたし、ずっと早く高校を卒業したいって思ってきたんです。早く自由になりたい…って。

でも今は、ずっと高校生でいたいって思うくらいで……」


こんなにも、時がゆっくり過ぎて行ってほしいって思ったことはない。


卒業したら、またきっと何かが変わってしまう気がするから。


今を変えたくないなんて、今までの人生で一度もなかったのに……。



「あたしも」


「はい?」


「高校卒業したくないなぁ……」


七海さんが呟いた一言は。


単に、みんなと一緒に居られる今が楽しいからとかではなく、どこか切実に聞こえて……。



「七海さんも、ですか……?」
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