妄想女子とイケメン君
「浩介」
真美の声が少し震える
「ん?」
「私は諦めない
絶対に浩介に好きって
思われるように頑張るから」
真美のまっすぐな瞳に少し動揺する
「……ん」
それだけ声に出した
いつもならキッパリ断るのに真美だと
上手く自分の言葉が言えない
「ご飯出来たし今日は帰るね
また明日学校で」
それだけ言うと真美はバッグを
持って家に帰った
一緒に食べる予定だったのに
帰らせて少し悪かったなぁ
二人分出していた食器を片付けて
真美の作った料理を食べる
相変わらず美味しかった