妄想女子とイケメン君




「浩介」


真美の声が少し震える


「ん?」





「私は諦めない
絶対に浩介に好きって
思われるように頑張るから」



真美のまっすぐな瞳に少し動揺する


「……ん」



それだけ声に出した

いつもならキッパリ断るのに真美だと
上手く自分の言葉が言えない





「ご飯出来たし今日は帰るね
また明日学校で」




それだけ言うと真美はバッグを
持って家に帰った


一緒に食べる予定だったのに
帰らせて少し悪かったなぁ




二人分出していた食器を片付けて
真美の作った料理を食べる


相変わらず美味しかった






< 126 / 133 >

この作品をシェア

pagetop