世界で一番泣ける物語。
出会い
この物語はまだ私が中学一年生の時のお話。

私の名前は、中山美咲。
元気で明るくて、どこにいてもぱっと目が引かれるぐらいの女の子。

そんな私がこんなに泣けるだなんて、思ってもみなかったわ。

「こらあー!美咲!」
「早く起きなさい。じゃないと遅刻するわよ」
この一言で、今日が始まった。
「ふあー。あぁ眠たい」
「しっかりしなさい!」
「今日から中学生でしょ、あんた。」

そう。私は今日から新中学生なの☆

でもね、友達ができるかが心配で。
昨日は眠れなかったわ。

お母さんもきっとそう心配してるはず。

でも、人一倍明るいのが私の取り柄なの!
だからこの笑顔で、友達をいっぱい作ってみせるんだからね☆

キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴り響く。

さっきまで校門の前で撮影会してたから、少しみんなより出遅れる。

慌てて体育館へ向かったがそこにはもう誰一人いない。

「あちゃー!」
そう、大きな声で叫ぶ。

そうしたら、ドアの向こうからひとつの顔がこちらをのぞき込む。

「もしかして、あなたも出遅れたの?」

なんとまあ、小顔で可愛らしい女の子がこちらをのぞき込みながら話す。

「あ、そ…そうなの!」慌てて答える。

「何組の子?」
「えと…3組!」
「ふふっ…。私と同じ」
といいながら、彼女がこちらに向かってきた。

ストレートな長い髪、こんな可愛い子みたことない。

私とは大違い。

と思ってたら、彼女が私の考えと同じことを言ってきた。

「ポニーテールが似合ってて素敵だわ。」
「こんな可愛い子初めて見た!」

私は顔を赤くしながら、答える
「そ、そんなことないよ~!」

彼女はまたふふっと笑う。

こうして、私達は仲良くなり、教室へ向かった。
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