月夜の影3
「ルナ、今頃地獄かなぁ」

千秋がぼそっと言った。

「地獄でも天国でもあいつなら大丈夫だ。
でも一番は両親に会えたかどうか、それが気になるな」

ルナは両親を殺され、その犯人の手掛かりのために殺し屋をしていた。
ただ純粋に復讐がしたいだけだった。

でも犯人は身近にいた。


自分が誰よりも信じていたボスである叔父。
叔父が自分の両親を殺した。

一気にのしかかる罪の重さ。
そして自分の今までの殺人は何だったんだろうか。





そしてルナは罪を償うために自ら身を投げた。
< 18 / 83 >

この作品をシェア

pagetop