月夜の影3
「お前はどうしてそういつも勝手なんだよ!」

「いやぁ…はーちゃんに会ってあげないとはーちゃんがかわいそうだよ」

「お前が単に会いたいだけだろ」

「ばれた?」

千秋は笑いながらソファに座った。


「いいじゃん、俺ら、いっちょ前に恋愛できるようになったんだよ?
ルナが知ったら喜ぶって!」

二人の自宅には小さな仏壇がある。
そこには涼しげな表情の少女の写真がある。




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