極上のスキャンダル!
ツンツン、ツンツン
んー。なんかくすぐったいよ……
頬あたりを手で払いのけ、目を覚ますと目の前には綺麗なお顔がどアップ。
『キャッ!』
私はびっくりして起き上がった。
「男がお風呂入ってる間に寝ちゃうなんて、無防備〜。」
そう言って、私の横に腰を下ろした。
隣からふわっと香る匂いが自分と同じ匂いだということに何故かドキっとする。
「頭乾かして〜!」
『はいはい。』
ソファの下に移動させ、ドライヤーをかける。
「ありがとう!なんか頭乾かすの上手じゃない?」
『そう?どうも。』
そりゃ…少し美容室で働いてたからな。
ま、そこまでこの少年に言う必要はない。