極上のスキャンダル!
もうお風呂にも入り、寝ようと思っていたときに桜雅くんから電話がきた。
「もしもしー?起きてた?」
『今、寝ようと思ってたとこよ。』
「ねぇ、開けて?」
え?
『下にいるの?』
私は急いでエントランスの鍵を開けた。
それからしばらくして、チャイムが鳴った。
ガチャ
『どうぞ。どうしたの?急に来るなんて珍しいじゃない。』
ぎゅーっ
いきなり玄関先で抱きしめられる。
「今日、見てくれた?」
なんだかいつもより弱々しい声で聞いてくる。
『うん。かっこよかったよ。今回の新曲、好きだから録画しちゃった。』
「ふふっ。嬉しいな。ありがとう。
ごめんね、寝ようとしてたのに邪魔して。寝よっか!」
『え、あ、うん。』
えーっと……一緒に寝る?
「シャワー借りるね!羽純さんは、先寝ててね。起こさないようにこっそり入るから!」
そう言って、シャワーを浴びにいった。