極上のスキャンダル!



もうお風呂にも入り、寝ようと思っていたときに桜雅くんから電話がきた。




「もしもしー?起きてた?」




『今、寝ようと思ってたとこよ。』




「ねぇ、開けて?」



え?


『下にいるの?』


私は急いでエントランスの鍵を開けた。


それからしばらくして、チャイムが鳴った。



ガチャ



『どうぞ。どうしたの?急に来るなんて珍しいじゃない。』



ぎゅーっ



いきなり玄関先で抱きしめられる。


「今日、見てくれた?」


なんだかいつもより弱々しい声で聞いてくる。


『うん。かっこよかったよ。今回の新曲、好きだから録画しちゃった。』



「ふふっ。嬉しいな。ありがとう。
ごめんね、寝ようとしてたのに邪魔して。寝よっか!」



『え、あ、うん。』


えーっと……一緒に寝る?


「シャワー借りるね!羽純さんは、先寝ててね。起こさないようにこっそり入るから!」


そう言って、シャワーを浴びにいった。



< 23 / 59 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop