*雪女ちゃんの秘密*





デートの日。



緊張して眠れなかった。



だから早く支度して集合の30分前に来てしまった。



噴水公園のベンチに座って時計を見た。



好きな人を待つってこんなに嬉しいことだなんて知らなかった。



あっちから走ってくる拓海を想像すると愛しくて笑みがこぼれそうになった。



あ、ダメだ。今笑ったら完全に不審者じゃん!



私は笑いを堪えながら拓海を待った。



あれ?ちょっと遅くない?



時計を見ると13:15。



約束の時間から15分過ぎてる。



遅れてくるのは全然いいけど大丈夫かな?



メール画面を見ても新着メッセージなしの文字が。



そんな時私のケータイが鳴った。




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