*雪女ちゃんの秘密*





「拓海のいろんな顔見てきたはずなのに思い出すのは笑顔だけだよ。なんでだろね。でも、私は拓海の笑顔が大好き。だからあっちでも笑顔でいてね。ほんとにありがと。大好きだよ。」



チュッ



私は拓海の唇にキスをした。



そこでまた止まったはずの涙が流れ始めた。



ガラガラ



みんなが続々と病室に入ってきた。



そして私はその場に崩れ落ちた。



声をあげて泣いた。



みんなはそれを見て泣いていた。





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