*雪女ちゃんの秘密*





「大丈夫?雪美ちゃん。」



桑原海斗は優しく学ランを肩にかけてくれた。



ショックで声も出ないし震えが止まらない。



ギュッ



「ごめんね、来るの遅くなって。」



さっきとは全く違う優しい声と温もりに包まれた。



「なんでここが分かったの?」



ここは図書室の反対側。



帰ったかもしれない私を探しに来てくれたってこと?





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