*雪女ちゃんの秘密*





ガタッ




私はこいつと一緒にいたくなくて帰ろうと立ち上がってドアに向かった。



「帰るの?待ってよー雪美ちゃん!」



え...?



名前を呼ばれた反動でうっかり振り向いてしまった。



「あれ?違った?雪美でしょ?名前。あ、俺は桑原海斗。」



高校入ってから初めて本名を呼ばれた。



それだけのことなのになぜか泣きそうになった。



それがバレないように急いで図書室を出た。




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