*雪女ちゃんの秘密*





「いつも図書室にいるはずなのに、いないんだもん、雪美ちゃん。探したよー。」




俺は照れを隠すために冗談っぽく答えた。



「...」



あれ?無反応?




そう思って雪美ちゃんを見ると、泣いていた。




「ちょっと、雪美ちゃん!泣かないでよー。」



俺、最低じゃん!好きな子を泣かすなんて。



「ごめんね、ありがとう。」




でも雪美ちゃんの言葉にこの涙は悲しみじゃないことが分かった。




「ん。...でもあいつ許せねぇ。雪美ちゃんにこんなことするなんて。」




雪美ちゃんは気づいてないと思うけど、ボタンを外されいて下着姿に学ランだよ。



さっきから目のやり場に困るわ。




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