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困っていると隣に琥珀さんがいてびっくりする。
「何がいいのか分からない?」
「えっ!!あっ、はい……」
「そんなに緊張しないで」
と言われてもこんなにイケメンなら誰だって緊張しちゃうよ……
そんなあたしの様子には気づかないのか、琥珀さんは石を見て微笑みながら口を開いた。
「石もね、人間と同じように"意思"を持っているんだ」
「意思……?」
そう、と言って綺麗な黄色の石を手のひらにのせる。
「だからね、どれがよくてどれが悪いのかとかじゃないんだ。
そのとき自分が必要としている石が、自分に向かって呼びかけてくれるものなんだよ。
僕らはそれを選んでいるにすぎないんだ」
だから気ままに見て気に入ったのがあれば手にとってみるといいよ、と言われて、なんだかちょっとだけ気が楽になった。
お礼を言ってとりあえず琥珀さんに言われたようにうろうろと歩き回ってみる。
でもやっぱり綺麗だなー、なんて思うだけで。
うーん、となったときにふと一つのブレスレットが目に止まった。